60年にわたる、diptyqueの物語

アーティスト・
エディション

未知の世界を体験するために旅立つこと。視野を広げること。好
奇心を持って世界を見ること。遠くの方をいつもと違った方法で
見ること。創業以来diptyqueを作り上げてきたのは、世界をとら
えるこうした様々な方法なのです。

フランス
寄港地 N°01

JOËL
ANDRIANOMEARISOA

Un temps après la jeunesse
(揺籃期後の時代)


メゾン発祥の地であり、「Le Grand Tour (ル・グラン・トゥール)」の出発地点
であるパリを祝福するため、diptyqueは、国際的に有名なマダガスカ
ル人アーティスト Joël Andrianomearisoa (ジョエル・アンドリアノ
メアリソア)に依頼しました。彼は、2019年に開催されたヴェネチア・ビ
エンナーレの際、自国マダガスカルを代表した最初のアーティストでし
た。彼は、搔き立つ感情と、その影響力を持つフランスの首都を心の街
として選んでいます。「パリはフランスだけにはとどまらず、世界的にも原
動力となっています。パリは、世界の他の国々と対話を続けています。皆
さんがパリを好きだということは、その田舎、建築、文化が全て一つに
集約しているからでしょう。パリはロマン主義、そして耽美主義を具現化
しています。さらにパリは殆ど完璧と言える美的要素でもあるのです。」
とアーティストは打ち明けています。「Un temps apres la jeunesse
(揺籃期後の時代)」と名付けられた彼のプロジェクトは、文学的なパリ
へのオマージュであると同時に、diptyqueの歩んできた歴史とこれか
ら刻む歴史へのオマージュです。「タイトルは明確でした。なぜなら創業
60周年というのは非常に象徴的な記念すべき年だからです。これまで
に偉大な歴史を書き記していて、そしてまだこの先、多くの章があるとい
うことを意味しています。このプロジェクトは、揺籃期をどのように再ポジ
ショニングするのか、またdiptyque がこの新しい時代をどのように視
覚化していくのかという問題を提起しています。」彼の提案は、「モノリス
のような黒い箱」に集められた34枚の紙に印刷を施した「現在と投影
とメランコリーを混ぜ合わせた物語」というかたちをとっています。これ
は、一編の小説としてパリを表現しています。なぜならパリは小説だから
です。34という数字は、diptyqueの本店が位置するサンジェルマン通
り34番地を意味しています。また芳しい香りのするこのスペシャルエディ
ションのナンバー入りの部数も表しています。この香りは、Olivia Giacobetti
(オリヴィア・ジャコベッティ)が考案した、寄港地のフレグランスを紙に
浸透させる技術によるものです。アンティークショップのワックスで磨か
れた木製品の匂いと、古い書物や石畳の香り、ワックスを塗った木の香
り、パリの舗道や古い本のページの香り、タバコの匂いやこの街の暖炉
の火を思わせるスモーキーノートが漂います。「私にとって、パリの香り
は複雑なものでなければなりません。」と、Joël Andrianomearisoa
(ジョエル・アンドリアノメアリソア)は続けます。「パリは同調と不調和で成
り立っています。パリとは矛盾の街です。なぜならパリは静かな街ですが、
攻撃的で騒々しいときもあるからです。香りの中の何かがノイズを呼び起こ
します。そしてまた、都会的な優美な趣きもあります。モノリスを開くと香り
が漂います。香りにはかたちがなく、触れることができません。次に物語が
現れ、その文章は、感情や記憶を呼び起こし、投影を生み出します」。


アーティスト・エディション数:34
作品形式 - ボックス: 高さ52cm, 幅27cm

イタリア
寄港地 N°02

JOHAN
CRETEN

La Laguna
(ラ・ラグーナ)


2人目のゲストアーティストは、最も偉大な現代彫刻家のひとりです。セラ
ミックを使用した革新的な技術を持つ先駆者であり、2005年にルーヴ
ル美術館で開催された展覧会で、初のベルギー出身アーティストとし
て参加したJohan Creten(ヨハン・クレテン)です。diptyqueの創業
者たちが大事にし、幾度となく訪れた街ヴェネツィアの作品を彼に依頼
したのは、必然でした。パリを拠点とするアーティストは、寓意的な大き
なブロンズ像でも有名です。自然、香りの芸術、さらにヴェネツィアのブ
ロンズ像を愛し、また熱心なコレクターでもあります。「ヴェネツィアはあ
らゆる幻想の街。すなわち蜃気楼、幻想、サイレンの街で、乱暴で生き
生きとした、そして退廃的で常軌を逸した美しさのある街です。多くの芸
術的な影響が交差する場所であり、それはまた、ダイナミズムと衰退の
密集した複雑な経済世界の現実でもあります。」diptyqueのために、彼
はブロンズ彫刻「La Laguna(ラ・ラグーナ)」を創作しました。この作
品は、ブルーを帯びたガラス容器に4本芯を備えた1.5kgのキャンドル
の中に潜んでいます。半透明のブルーグリーンのワックスは、最近再び
明らかになった澄んだ色をしている高潮、「アックア・アルタ」によるただ
ならぬヴェネツィアの海を思わせ、女性の姿を見つけることができます。
Cécile MATTON(セシール・マトン)が調香したフレグランスキャンド
ルを灯すと、マリーンノートを携えた菜園のみずみずしい香りが漂い、彫
刻が現れます。「ヴェネツィアの菜園」という当初のアイデアに、アーティ
ストは「海の匂い、ヨードのノート、軽やかで形容しがたい匂いのような、
水上バス「ヴァポレット」で 「トルチェッロ島」を通り過ぎるとき、またキッ
チンや庭に感じる、水の上に漂う風のようにみずみずしい香りを添えた
いと思いました。」海から徐々に姿を現すように見える「La Laguna(ラ・
ラグーナ)」は、作家にとって「時の経過、この生態系の危うさ、神秘」を
象徴しています。一度使用するとその鮮明な痕跡が残る「極めて素晴ら
しいメメント・モリ(死を忘れるなかれ)」のキャンドルは、24個の限定作
品です。長期間大切にとっておいて楽しめる「独立した『人生』を有する
小さなオブジェは、人々に夢を与え、強く訴えかけます」。

アーティスト・エディション数:24
作品形式-リッド付きキャンドル:高さ 19cm, 直径 16cm, ベース直径 13,8cm

ギリシャ
寄港地 N°03

ZOË
PAUL

The Cave of Chiron
(ケイローンの洞窟)


メゾンの創業者たちが大切にし、インスピレーションの本質的な源泉だ
ったギリシャを連想させるため、diptyqueは南アフリカ出身の画家で彫
刻家のZoë Pau(l ゾエ・ポール)に依頼しました。ロンドンで生まれ、アテ
ネに暮らす彼女は、古代の素材や様式形態に焦点を当てた作品からも
分かるように、ギリシャとその歴史や芸術との関係が深く浸透しています。
diptyqueのために、彼女は「Le Grand Tour (ル・グラン・トゥール)」
3番目の目的地Miliès(ミリエス)を訪れています。「一番強く印象に残っ
たのは、この場所の信心深い生活でした。村の広場に面した教会は、こ
の地方のオスマン建築様式のスレート葺き屋根のある巨大な石造りの
納屋です。その中に入ると、インセンスの香りがして、金色の浮き彫りや、
アトス山の司祭が壁に描いた神話のシーン、揺らめく光にきらきらと輝く
イコン(聖画像)がありました。神話では、Miliès(ミリエス)は、漢方薬の
治療者であり開業医であるケンタウロス族の賢者、Chiron(ケイローン)
の故郷です。村の道に沿って歩いていくと、偶然にもChiron(ケイロー
ン)の洞窟に辿り着きました。洞窟の周りはローリエが生い茂り、私が訪
れた時には紫色をした小さなワイルドアイリスが咲いていました。洞窟
内は、思いがけず墓地のような空間が広がっていました。」これらの場所
のエスプリにインスピレーションを得て、彼女は15点限定のエクスクル
ーシブエディションを制作しています。彼女の特徴を示すセラミックビー
ズの小さなカーテンは、日本の伝統技法「楽焼」によるもので、それぞれ
に異なる色合いや起伏がもたらされ、カーテンの上には、スズ製の王冠
が飾られています。「ギリシャ文化特有の正統性を取り入れたいと思い
ました。私は、その構想を実現するためにアトス山の聖遺物箱職人に依
頼しました。」カーテンのビーズは手のかたちをし、これはChiron(ケイ
ローン)に言及しています。治療、愛、芸術を示す神聖なシンボルで、「私
が特に惹かれる体の部位であり、道具を作り、癒し、他者に触れる手を
表しています。手は官能的です。」壁に飾ることも置いて楽しむこともでき
る「The Cave of Chiron(ケイローンの洞窟)」の作品には、Olivier
Pescheux(オリヴィエ・ペシュー)が捉えたギリシャ高地の寄港地にお
ける、爽やかで暖かみのある香りを放つ磁器が収められ、糸杉やイチジ
クの木、イモーテルの香りを想起させます。Zoë Pau(l ゾエ・ポール)にと
って、「香りは記憶に関するダイレクトな始動装置で、そのはかない側面
は私たちを心の底から個人的な場所へと連れて行ってくれます。香りは
自然の美しさや野生的な面を極め、私たちの潜在意識の一番奥底に隠
された場所を開くことができるのです」。

アーティスト・エディション数:15
作品形式-脚の上のカーテン: 高さ 64cm, 幅 20.5cm, 奥行き 13cm

日本
寄港地 N°04

KANKITSUZAN
x HIROSHI SUGIMOTO

Fragrance of infinity
(無限の香り)


山から山へ。柑橘山と、杉本博司が私たちを日本へと誘う旅。4人目の
招聘アーティストである彼はニューヨーク在住の現代美術作家で、写
真家、彫刻家、建築家としても有名です。「柑橘山」は、東京から程近
い、海に面した豊かな土地で、その名のとおり柑橘畑が広がっており、
彼が2008年に設立した農業法人の名称になっています。その眺望
は、アーティストのコンセプトの源泉となっています。「この光景は、私
が初めて海と出逢った子供の頃の最初の記憶であり、後に「海景」シ
リーズへとつながります。柑橘山に隣接する江之浦測候所は、私が20
年の歳月をかけて構想、設計した施設で、ここを拠点に日本文化の神
髄をより多くの人々に発信していきたいと考えています。」 「Le Grand
Tour (ル・グラン・トゥール)」のため、杉本博司は柑橘山の竹林に設
置された「数理模型」にインスピレーションを得て、無限を象徴するフ
ォルムのボトル「Fragrance of Infinity (無限の香り)」を創作しまし
た。 ボトルの中に注ぐことのできるルームフレグランスは、「柑橘山」に
インスピレーションを受けdiptyqueが特別に調香したもので、柑橘類
をはじめ、「人類の誕生以来続いている植物と人間との関係を再認識
する場所」である柑橘山の空気や香りを再現しています。詩的で、確か
な技術に裏付けされた限定エディションは、シャトー・ラ・コストに展示
された、作家の彫刻作品を想起させる、diptyqueが大切にしてきたア
ートと自然の見事な調和を象徴しています。

TBC

レバノン
寄港地 N°05

RABIH
KAYROUZ

Secretum
(セクレトゥム(秘密))


「Le Grand Tour (ル・グラン・トゥール)」の最後を飾るゲストアーティストは、
オートクチュールデザイナーRabih Kayrouz(ラビ・カイルー)です。
彼は自身が率いるメゾン ラビ・カイルーのデザイナーで、細部にまで
こだわった、流れるようなカッティングを備えたドレスで世界的に有名
です。diptyqueは、Byblos(ビブロス)にインスピレーションを得たアー
ティスト・エディションの制作を彼に依頼しました。この街は、彼が生ま
れ育った街の隣にあり、子供の頃からずっと彼を魅了し続けている場
所でもあります。「ビブロスは、当時私が唯一訪れることができた歴史的
な場所でした。この街は私にとって常に夢のような場所でした。私は古
代に人々がそこでどのように生活していたのかを理解しようとしていまし
た。街は多くの想い出や幻想と結びついています。」この依頼を受け、デ
ザイナーは楽しみながら陶器を使用して制作を行いました。「私は既に
ボディを中心にドレスの素材や布地を形どっています。しかし、陶芸は私
にとって全く初めてです。私はこの新しい分野への取り組みを楽しんで
います。」彼の物語は、Desmond(デズモンド)がビブロスから何を持ち
帰ったのかというところから始まっています。「旅に出て、旅から得た何
か確かなものと一緒に戻ってくること。自分の後ろに旅を置き去りにして
はいけないということ。Desmond(デズモンド)のアプローチによって私
は本当にこのことに心を奪われました。またこれは、私がデザインする際
の方法に一致しています。すなわち私のインスピレーションは、物語や
実際に体験したシチュエーションから生まれます。」シダーウッドの箱に
は、diptyqueの創業者たちが旅から持ち帰ったと思われる名残の品と
同じような3つの小さな彫刻が入っています。神殿の模型の破片、ヒナゲ
シの化石、この花は、Rabih Kayrouz(ラビ・カイルー)が生まれた近く
のアドニス渓谷で咲いた花です。それからビブロスの王のものと思われ
る杉の冠に由来する黄金の破片です。この冠は、世界の不思議を構成
するために古代世界で使用された森へのオマージュであり、杉は世界
最古の港ビブロスから運ばれてきたものでした。デザイナーはdiptyque
のために、「Secretum(セクレトゥム)」と名付けられた独自の不思議な
箱を制作しました。この箱は、「完璧なアングルで、なんの気取りもなく、
鉛のワイヤーで閉じられています。」オブジェの1つは、Fabrice Pellegrin
(ファブリス・ペルグラン)がデザインしたビブロスの香りを纏っています。
「この正真正銘の香りは、私のたくさんの記憶を呼び戻しました。特にコ
ーヒーと杉の匂いは、私にとってレバノンを思い出させます」。

アーティスト・エディション数:15
作品形式-木製ボックス:高さ 30cm, 幅 20.5cm

ユニークな文化の旅

5つの寄港地をテーマにした作品によるアートと文化の類まれな旅は
それぞれのアイデアとともに、diptyque創業60周年記念するのに相応
しいものです。作品の性質上および希少性によって、国際的に活躍して
いる最も偉大な現代アーティストたちによって制作されたアーティスト・
エディションは、メゾンにとってこれが初めての試みです。アーティスト・
エディションは、それぞれの場所と時間と想い出のユニークな物語であ
り、それはアーティストたちの感性を具現化しています。独自の世界を創
り出す作品は、現実をエスケープしたり、あらゆる感覚や想像の領域を
目覚めさせます。

Voyages immobiles
Le Grand Tour

Curator: Jérôme Sans
The digital exhibition Voyages Immobiles is available here: https://exposition-voyages-immobiles.diptyqueparis.com/ja_jp


Inquisitive, open-minded, appreciative of beauty and cultures from all around the world – that was Desmond Knox-Leet, Yves Coueslant and Christiane Montadre, the three amateur aesthetes who first started diptyque. Perpetuating the philosophy of our trio of founders, diptyque has continued to enrich its perspective on the world through numerous collaborations. In 2021, to mark its sixtieth anniversary, the Maison is demonstrating this by mounting an exhibition called Voyages immobiles– The Grand Tour, bringing together nine internationally renowned artists: Joël Andrianomearisoa, Andreas Angelidakis, Johan Creten, Gregor Hildebrandt, Chourouk Hriech, Rabih Kayrouz, Ange Leccia, Zoë Paul and Hiroshi Sugimoto, curated by Jérôme Sans, co-founder of the Palais de Tokyo in Paris and exhibition curator internationally renowned for his cross-disciplinary approach.
Once inside the exhibition area of the Poste du Louvre, recently renovated by Dominique Perrault, three clocks mark the journey time and invite visitors to discover original installations created by nine artists and produced by diptyque.

INTRODUCTION BY THE EXHIBITION CURATOR
Voyages immobiles – The Grand Tour explores the extraordinary polysemy of ‘travel’ in the age of international nomadism and the period following the world’s sudden descent into global immobility through to its apparent reopening. The pausing of the possibility of travel and the reappearance of land borders have failed to dampen the universal desire for discovery, a change of scene and the chance to escape, or our thirst to experience other cultures and realities.
Travel today is no longer necessarily about constantly moving physically across the field of reality. Taking its cue from A Journey Around my Room, an autobiographical account of enforced confinement written in 1794 by Xavier de Maistre, who turned his predicament into an experience conducive to daydreaming and introspection, the exhibition explores different forms of mental and aesthetic roaming, both mythical and imaginary. Drawing on the new realities of our world and the utopias of the Sixties, the decade of diptyque’s birth, but also of the nomadic and libertarian Beat Generation in search of new spaces, Voyages immobiles is a synaesthetic immersion in the boundless worlds of nine international artists - a free and open journey to the unknown without beginning or end. From road trips to the virtual journeys of the present, from France - Italy - Greece - Japan - Lebanon, the exhibition connects five iconic diptyque destinations in one new dimension - the global world. It is an invitation to embark on multiple wanderings, connecting the worlds of Joël Andrianomearisoa, Andreas Angelidakis, Johan Creten, Gregor Hildebrandt, Chourouk Hriech, Rabih Kayrouz, Ange Leccia, Zoë Paul and Hiroshi Sugimoto. Each artist has forged a special relationship with movement and sometimes even nomadism. The exhibition also draws on the historic origins of travel, The Grand Tour, from which we derive the word “tourism”. Between the 17th and 19th centuries, it served as the ultimate stage in the arts and humanities education of young European aristocrats, writers, artists, art lovers and collectors in search of adventure and beauty. As access to tourism has widened, the way we travel has diversified enormously, giving it a rich complexity to which the emergence of digital technology and its ‘gift’ of ubiquity has added yet another layer. The 21st century marks the advent of travel as multiple, simultaneous and virtual, and experienced in several locations at once. By tearing down borders and building bridges between them, each work is like a stationary journey, a territory expanding through space and time, to explore virtually, physically or mentally - the point of departure to new horizons.

To celebrate its 60th anniversary, diptyque invites you to discover the exhibition «Voyages Immobiles». Nine contemporary artists present a new perspective on the journey. To celebrate its 60th anniversary, diptyque invites you to discover the exhibition «Voyages Immobiles». Nine contemporary artists present a new perspective on the journey. To celebrate its 60th anniversary, diptyque invites you to discover the exhibition «Voyages Immobiles». Nine contemporary artists present a new perspective on the journey. To celebrate its 60th anniversary, diptyque invites you to discover the exhibition «Voyages Immobiles». Nine contemporary artists present a new perspective on the journey. To celebrate its 60th anniversary, diptyque invites you to discover the exhibition «Voyages Immobiles». Nine contemporary artists present a new perspective on the journey. To celebrate its 60th anniversary, diptyque invites you to discover the exhibition «Voyages Immobiles». Nine contemporary artists present a new perspective on the journey. To celebrate its 60th anniversary, diptyque invites you to discover the exhibition «Voyages Immobiles». Nine contemporary artists present a new perspective on the journey. To celebrate its 60th anniversary, diptyque invites you to discover the exhibition «Voyages Immobiles». Nine contemporary artists present a new perspective on the journey. To celebrate its 60th anniversary, diptyque invites you to discover the exhibition «Voyages Immobiles». Nine contemporary artists present a new perspective on the journey. To celebrate its 60th anniversary, diptyque invites you to discover the exhibition «Voyages Immobiles». Nine contemporary artists present a new perspective on the journey.